”大阪府公立高校進学フェア2018” のお知らせ

大阪府公立高校進学フェア2018

https://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=27825

今年は南港のインデックス大阪で開催されるそうです。

お子様が受験生でない方でも、1年後、2年後を視野に足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

 

-以下引用-

大阪府公立高校進学フェア2018

教育庁では、中学生やその保護者を対象に、進路選択の一助となるよう、毎年「大阪府公立高校進学フェア」を開催しています。 今年度は、会場をインテックス大阪に移し、以下の通り開催します。

このフェアは、平成30年度入学者選抜を行う府内公立高校等が一堂に集まる唯一の機会で、合計184校が参加します。 ぜひご来場いただき、各学校の魅力を感じるとともに、進学したい学校を見つけてください。

 

●開催日時

平成29年7月23日(日曜日) 10時から16時まで(入館は15時30分まで)

※入館開始直後は混雑が予想されますので、それ以外の時間帯でのご来場をお勧めします。

 

●場所

インテックス大阪 2号館 (大阪市住之江区南港北1-5-102)

 

<会場へのアクセス>

大阪市営地下鉄

・中央線 「コスモスクエア」駅 南東へ約900m

・ニュートラム 「トレードセンター前」駅 東へ約700m

・ニュートラム 「中ふ頭」駅 北へ約500m

●参加校

・府内全公立高等学校 (全日制・定時制・通信制) 175校

・職業学科を設置する府立知的障がい高等支援学校 5校

・府立大学工業高等専門学校

・大阪教育大学附属高等学校 3校舎

 

●内容

・学校ブース

各学校ブースごとにその学校の特徴や魅力を紹介するとともに、進学に関して必要な情報を提供します。

※ブースによっては映像を用いての進学ガイダンスとなりますが、別途個別相談にも応じます。

※進学ガイダンスと併せて、体験コーナーや展示コーナーを設置しているブースもあります。

 

・支援教育に関するブース

自立支援・共生推進教室・職業学科を設置する府立知的障がい高等支援学校について情報提供します。

 

・エンパワメントスクールに関するブース

エンパワメントスクールの教育内容等を紹介します。

 

・入学者選抜に関するブース

入試制度の概要を説明します。

 

・体験エリア (予定)

体験エリア画像

 

※当日は、大阪府広報担当副知事の「もずやん」と、東大阪市の「トライくん」が来場する予定です。

 

 

斬新過ぎる勉強法!勉強しないと世界滅亡?!

学研からとんでもなく斬新な「学習法」が。

それがこれ。

参考書がゲームの「攻略法」で、それを使って勉強し、スマホで問題を解いて「ゲーム」と「勉強」を攻略していくという…。

どうなんでしょう?

こればっかりはやってみないとなんとも言えません。

我々大人世代は、まだまだ「スマホ利用の勉強」に対して懐疑的な方が多いですが、将棋の藤井四段は、「将棋の勉強」にパソコン・スマホを利用しているそうで。

そう考えると、新世代には「あり」なのかも知れません。

あ、これを勧めても学研からはなんのマージンもありませんので、あしからず。

 

ー以下引用ー

学研ホールディングスのグループ会社となる学研プラスは、中学生向け参考書「スマホゲームで勉強できるApplication×Study AppliS」シリーズを6月23日に発売します。

このたび学研プラスは、中学生向け学習参考書「Application×Study AppliS」シリーズの「中1 5教科」「中2 5教科」「中3・高校入試 5教科」の全3冊をリリース。この参考書は、アルファコードのゲームアプリ『エターナル・スターダスト』に対応しています。

■勉強の敵!?「ゲーム」を味方につけた逆転発想!

「勉強したことがポイント化され,それがゲーム攻略の鍵になる――」アプリケーション(Application)の利点と勉強(Study)を組み合わせた本書「Application×Study AppliS」シリーズは、ゲームも学校の勉強も同時に攻略できるという、実にユニークな参考書です。
ゲーム内容は、キャラクター同士のやり取りを読み進めるアドベンチャースタイル。特殊能力をもつ7人の中学生と謎の転校生が、悪の科学者に立ち向かうという任務を言い渡されるところから物語が始まります。スマートフォンを参考書ページ上のQRコードにかざすと、対応問題を出題。問題を解いて獲得したアイテムを使うことで、ストーリーが解放されます。

■豪華声優陣&人気作家が手がける本格ゲームアプリ
内閣府による調査では、中学生のスマートフォン(スマホ)の所有・利用率は51.7%(※)と,その数は年々伸びつつあります。そんな、スマホに慣れ親しんだ中学生にアピールするために、ゲームアプリには高いクオリティーが求められます。

そこで、テレビアニメなどで活躍する人気声優の竹達彩奈さんや柿原徹也さんなどをキャストに起用。ゲームの進行度によってキャラクターとの親密度やボイスが増える機能を搭載し、「勉強すればするほど楽しくなる」しくみを整えました。

また、ゲームの肝となるシナリオは、テレビアニメ「名探偵コナン」などの脚本を手掛けた実力派作家集団・ハイボリュームの利波創造氏らが担当し、「続きが気になるから、勉強をがんばれる」という、今の中学生に合った新しい形の勉強法が完成しました。「勉強しないと世界滅亡――」という新たな戦いが、ここから始まります。

※内閣府「平成28年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」より

YouTube 動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=pwSA_nV3gGc

・キャスト一覧
星川霞(CV.竹達彩奈)/真田優也(CV.柿原徹也)/上杉凛(CV.鬼頭明里)/伊達翔吾(CV.石谷春貴)/石田しおり(CV.咲々木瞳)/九鬼武大(CV.坂泰斗)/花山院渚(CV.桑原由気)/今川賢介(CV.堀江瞬)/ペンギン先生(CV.高森奈津美)/明神冬樹(CV.杉崎亮)/桜小路慶彦(CV.関幸司)

■保護者も安心! アプリは無料で課金なし&搭載問題は約6000問!

本書連動ゲームアプリ『エターナル・スターダスト』は、iOSとAndroid端末に対応しています。中学生に安心して楽しんでいただけるように、アプリは無料でダウンロードでき、課金もありません。

保護者の方へのサポートとして、学習の進捗状況を保護者にメールすることでアイテムがもらえる機能も搭載しました。「ゲームだけじゃなくて、勉強しているよ!」とアピールをしながら、ゲーム攻略のアイテムを獲得できます。

本ゲームアプリでは、基礎から発展レベルまでの選び抜かれた問題を約6000問(※)も解くことができ、5教科(英語・数学・理科・社会・国語)の1年分の要点が1冊にまとまった参考書を使うことで、より効果的に勉強を進めることができます。【参考書で勉強】→【アプリで問題を解く】→【ゲームを攻略】の3ステップを確立することで,勉強へのモチベーションを高めます。

※3学年分5教科の総合問題数

【商品概要】
「スマホゲームで勉強できるApplication×Study AppliS 中1 5教科」
「スマホゲームで勉強できるApplication×Study AppliS 中2 5教科」
「スマホゲームで勉強できるApplication×Study AppliS 中3・高校入試 5教科」

定価:本体2,680円+税
発売予定日:2017年6月23日(金)
判型:B5変型判/380ページ(中1),368ページ(中2),376ページ(中3・高校入試)
発行所:(株)学研プラス
発売場所:全国の書店
《臥待 弦(ふしまち ゆずる)》

2017年 6/21(水)の授業

They is a student.

「ん?その英語おかしいやろ。」と思った人。ちゃんと勉強してますね。

でも実は「正解」なんです。

現在、世界では「ジェンダーフリー」の波。

police man → police officer と同じ流れですね。

こんな表記は見たことありますか?(s)he、he/she。

これと同様に、LGBTの関係から、「they」を“3人称単数”扱いしよう、ってなってます。

ちょうど中1はこれから「3人称単数/複数」を学習していきます。

「あおい塾」の授業は世界標準です。

 

あ、でも「テスト」では they are  て書いてなw

2017年 6/20(火)の授業

最終コマの授業は、疲れてるときはやはり眠たいようでw

今日はまるで「クラブ」のような「声出し」授業にしました。

「おーい!まずは計算5問や!できたら手をあげろ!」

「はい!」

「よし、○、○、○、✖️、○! ✖️をやり直しや!」

「はい、先生!これわからん!」

「よし!これはな!こうやって…こうや!」

 

今日も平和です。

生涯にわたって通用する勉強法とは?

「あおい塾」では、単に高校合格だけでなく、生涯にわたって通用する勉強法を教えます。

人間は、生涯勉強です。

世界は日々進歩しており、数年前までは「標準・常識」とされていた方法や理論が通用しないこともあります。

また、新しい知識や技術を常に取り入れ、自分を磨く必要があります。

学生時代であれば勉強時間を十分取ることができますが、社会に出れば働きながら勉強する必要があります。

その際、効率の良い勉強法が身についていればきっと役立つはずです。

 


まずは自己分析から


諸子百家の一、兵家・孫子の言葉に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず(敵と味方の実情を熟知していれば、百回戦っても負けることはない)」があります。

実はこれには続きがあるのですが、知っていますか?

それは「敵を知らず、己を知れば、1勝1負す(敵情を知らないで味方のことだけを知っているのでは、勝ったり負けたりして勝負がつかず)」

そしてさらに「敵を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず危うし(敵のことも味方のことも知らなければ必ず負ける)」と続きます。

残念ながら「敵を知り、己を知らざれば…」のパターンについては述べられていません。

しかし、意外と多いこのパターン。感覚的に「試験(敵)」について、範囲や傾向など知れば、80%は解決したといってもいいかもしれません。

しかし、20%の不安が残ります。この20%を埋めてくれるのが、自己分析、ということになります。

 

今回は、「成績が伸び悩む系のタイプ」を並べてみました。当てはまっていませんか?自己分析をしてみましょう。

 


Aタイプ:絶対的な勉強時間不足


「自分は直前にならなければ集中できないタイプ」といいわけをし、勉強を後回しにするタイプ。

動物(ほ乳類)はみな、窮地に立たされると大きな力(火事場の馬鹿力)を発揮します。

ですので、人間は全員「直前にならなければ集中できない」生き物なのです。

「自分は直前にならなければ集中できないタイプ」というのは単なる逃げ口上、合格を目指すのならば腹をくくりましょう。

 


Bタイプ:「勉強」と「作業」を混同してしまう


美しいノートを作成することに命をかけるタイプ。

時間をかけているのに、やっているのに成績が伸びないという悩みを持っています。

注意しなければならないのは、「作業」と「勉強」は異なることです。

試験において「勉強」とは、「インプット」と「アウトプット」です。

ノート作りは時に「インプット」ではなく単なる「作業」となってしまうことに気付きましょう。

テキストや教科書の内容や、黒板の内容を移す方がいますが、これでは「写経」と同じです。

この時は、脳をほとんど使っていません。

「インプット」もしているようで、実はほとんどしていません。

これでは時間をかけても成績を上げることはできません。

しかし、まとめノートを作ることがいけないのではありません。

注意すべきは、まとめノートを作成する際に、内容を一生懸命暗記しよう、と思うことです。

そして、記憶を基に、思い出しながらまとめノートを作成すること。

これならばノート作りは、「インプット」と「アウトプット」になり、結果につながるでしょう。

 


Cタイプ:自分を信じ切れないタイプ


受験勉強を始めても、すぐに結果が出るわけではありません。

猛勉強を始めても、結果が出るのには最低3ヶ月はかかります。

9月に勉強を始めれば、結果が出るのは12月、年明けの1月辺りです。

つまり、猛勉強を始めて3ヶ月は低空飛行が続くのです。

この時に、

「自分は猛勉強しているのに成績が上がらない。」

「自分は勉強に向いていないのだ。」

「周りの人は賢いけれど、自分はそうではない…」

などと落ち込むタイプの人がいます。

これは大変な間違いです。

成績というのは、勉強すれば右肩上がりの直線でも伸びていくものと考えがちですが、実際は指数関数的に伸びます

自分を律して(コントロールして)勉強を続けることが必要です。

「自分は勉強に向いていない」と思っている学生さんの多くが、低空飛行の時点で勉強を投げ出してしまった人たちです。

中学3年間の内容が問われるのが入試です。

そんなに簡単に結果がでるわけではありません。

まずはがむしゃらに「3カ月間」信じてやり続けることです。

 


皆さんはどのタイプでしたか?


自分のタイプが分析できれば、対策を練ることができます。

自分の弱点を客観的に見ることができた学生は、試験に合格します。

勉強法は無数にあります。「あおい塾」では数々の勉強法を指導し、実践してもらいます。

無数にある勉強法には向き不向きがあり、自分に合った勉強法をみつけるためです。

個人個人によって勉強方法は異なりますし、科目によってもことなります。

いくつか試し、「自分にあった勉強法」を身につけましょう。

必ず「自分にとって最良の勉強法」があります。

 

新しい学力の基準「思考コード」(転載)

※ 首都圏模試センターより転載

https://www.syutoken-mosi.co.jp/column/entry/entry000668.php#QMZaR4u.facebook_share_original_count


子供の学力の新観点「思考コード」を知っていますか?
教育ジャーナリスト おおたとしまさ

点数や偏差値に変わる新しい学力の基準「思考コード」。試験問題のレベルが、簡単か難しいかだけでなく、「どの程度の知識が必要なのか」と「どの程度の思考の深さが必要なのか」という二つの軸で、どの段階に位置するのかというのを図る指標になる。首都圏模試の各種模試だけでなく、各学校の試験問題、授業の問いかけ等も、どのレベルまでの思考を問うのかを明確にすることができる。


知識とは何か? 思考力とは何か?

知識の詰め込みだけではダメ。思考力を鍛えなければいけない。誰もが口をそろえる。ときに知識とは何か、思考力とは何か。私たちはそれすら明確に説明できないことに気付く。しかしそれでは知識の詰め込みを否定することもできなければ、思考力を育てる教育を設計することもできない。

知識や思考力という概念に何らかの枠組みを与える試みは、過去に数多くなされてきた。有名なのは1956年にB.S.ブルームらが開発した「教育目標分類学(通称ブルーム・タキソノミー)」である。もともとは大学の試験問題を作成・評価するに当たって、関係者の共通言語をつくり認識をそろえる目的であったが、それが教育目標を示すのにも活用されるようになった。

<ブルームの教育目標分類学(認知領域)>
(1)知識=情報や概念を想起する
(2)理解=伝えられたことがわかり、素材や観念を利用できる
(3)応用=情報や概念を特定の具体的な状況で使う
(4)分析=情報や概念を各部分に分解し、相互の関係を明らかにする
(5)総合=様々な概念を組み合わせて新たなものを形作る
(6)評価=素材や方法の価値を目的に照らして判断する
特に欧米では、各教育機関がこれをベースにして教育到達目標を設定するようになった。OECDの学習到達度調査通称PISAしかり、ヨーロッパの言語運用能力基準CEFRしかり、国際バカロレアのディプロマポリシーしかり、イギリスやアメリカの共通テストしかりである。

2001年にはその改訂版が、ブルームの後継者らによって開発された。(1)記憶(2)理解(3)応用(4)分析(5)評価(6)創造の認知課程の次元軸と、事実的認識、概念的知識、遂行的知識、メタ認知的知識という知識の次元軸という2軸の掛け合わせによる2次元の表で教育目標が表現されるようになった。


難関校や公立中高一貫校の出題傾向を分析するために開発
いま世界標準の思考力を意識するなら、ひとまずこの概念を押さえておく必要がある。日本においてもこの概念を取り入れ、体系的に思考力を育てる取り組みがすでに多く始まっている。学校だけではない。中学受験用の模擬試験においても、偏差値とは違う評価軸として、改訂版ブルーム分類学をベースにした概念が導入されている。それが首都圏模試センターの「思考コード」だ。

首都圏模試センターの各種模試では、4教科の各設問が、思考コード上のどの領域に該当する問題なのかが分類されており、その正答率により、受験者の思考力の傾向がわかるようになっている。

たとえばフランシスコ・ザビエルに関する問題を、各領域にあてはめてつくってみると上図のようになる。

縦軸を上がると問題の難易度が上がることがわかる。横軸を見てみよう。横軸が右にいくのに従って知識の活用力や表現力が上がることがわかる。Aの領域では聞かれたことに知っている知識で答えればいい。単に知識や理解を試している。Bの領域では出題者からの問いかけに、事実に基づいて論理的に適切な形で答えなければならない。これが論理的思考だ。さらにCの領域までいくともはや答えが一つではない。「自分なら」という条件が加わる。出題者との対話を通して、さまざまな知識を活用しながら自分にしかできない解答を創造しなければならない。これが創造的思考だ。知識にも「レベル」があり、思考力にも「深さ」があることが可視化されている。
「思考コード」という概念を模試に導入することになったいきさつを、首都圏模試センターに聞いた。

「難関校や公立中高一貫校の中学入試のそっくり模試をつくるために、それぞれの学校が求める知識のレベルや思考の深さを分析し、それを設計図として作問する必要がありました」

「難関校といわれる学校ほど、A2よりA3そしてB2よりB3と上方向の領域の問題が出題される傾向があります。Cの領域はもともと麻布では出題されていますが、大学入試改革の影響もあって中学受験全体でAよりもB、BよりもCと右側の力が求められるようになっています。首都圏模試で実施している各種模擬試験の出題傾向を思考コードの表に当てはめると、おおむねこのように表すことができます」

これがそのまま世間一般の中学入試において、どのタイプの思考力が求められているのかを表すことになる。

難関校ではA3やB3くらいまで出題される。御三家レベルになると学校によってはC2の領域にまで踏み込むこともあるという。中堅校レベルであればB2までに対応できていればいい。公立中高一貫校で求められる知識レベルは中堅校とほぼ変わらないが、情報の読取力や知識の活用力、表現力に加えて「あなたの考えを述べなさい」という問いに象徴されるように、Cの領域にまで踏み込むことが求められる。

首都圏模試の思考コード開発に携わった本間勇人氏(本間教育研究所)は、わかりやすい例として、2017年の海城中学校の帰国生入試の問題を見せてくれた。鈴森康一著『ロボットはなぜ生き物に似てしまうのか』の一節が課題文として引用され、ショベルカーのアームと人間の腕の比較、お掃除ロボット「ルンバ」とカブトガニの比較、国際宇宙ステーションのロボットアームとタカアシガニの足の比較が述べられている。写真も添えられている。それを見て、次の4問に答える。

問1 次の(1)〜(4)について、本文の内容に合うものには○を、合わないものには×を回答欄に記入しなさい。
(1) ロボットやショベルカーがヒトのアームに似ているとは言っても、機種によっては似ていないものも少なくはない。
(2) 長い時間をかけた進化の力で誕生したカブトガニの姿は、長い間ほとんど変化していない。
(3) ルンバとカブトガニが共に扁平な形をしているのは、ルンバの設計者がカブトガニをモデルにしたためである。
(4) 海底を住処とするカニは、地上の生き物よりはるかに細長い脚を持ちながら、地上の生き物にはとても取り扱えない重い物体を扱うことができる。

問2 下線部では、「ヒト」と「産業用ロボット」、「ショベルカー」の3者のアーム構成がいずれも3つのパーツからなるという類似性の背景には、3次元空間を自由に動く目的があることが述べられています。では、もし肘関節が固定されていて、上腕と前腕が1つのパーツとして振る舞う場合に、具体的にはどのような不都合が生じると思いますか。説明しなさい。

問3 「ルンバ」と「カブトガニ」にはなぜ類似性が生じたのですか。また、「『きぼう』のロボットアーム」と「タカアシガニ」にはなぜ類似性が生じたのですか。本文に基づいてそれぞれ答えなさい。

問4 本文の例文以外に、「人間の作った物」と「動物」で類似性を持った組み合わせを1つ挙げ、それらの似ているところと、類似性が生じた理由について、あなたの考えを説明しなさい。さらに、「人間の作った物」と「植物」で類似性を持った例も1つ挙げ、同様に説明しなさい。

問1は「A 知識・理解」の領域の問題だといえる。問2と問3は「B 応用・論理」。問4は「C 批判・創造」の領域の問題だ。

海城は学校として、国際バカロレアの教育を長年研究し、できる範囲で取り入れてきた。生徒の思考力を育てるという観点では、当然タキソノミーも意識してきたはずだ。そのうえで、海外で教育を受けた帰国生を対象とした入試に、高度な思考力を求める問題を出したのである。

最近では「思考力入試」と呼ばれる中学入試の新ジャンルも登場している。たとえば聖学院中学校の「思考力テスト」。

1問目は、カンボジアの市場の写真8枚を見て、「読み取れることをなるべくたくさん書き出してください」である。2問目には、カンボジアの肉市場と日本のスーパーの肉売り場の写真が並ぶ。それらを比較して気付いたことを書き出させ、さらに書き出した内容を見ながら、カンボジアの市場のメリットを記述させる。3問目は仮に受験生自身がカンボジアで暮らすことになったらどんな能力が必要になると思うかを問う。最後の4問目では、このテストを受けて考えたことを200字以内にまとめさせる。

受験科目的な知識はほとんど必要ない。その代わりに徐々に高い次元の思考、すなわちCの領域に近づいていく問題構成になっていることがわかる。必ずしも受験科目的な知識のレベルは高くなくてもいいので、高い次元の思考力をもつ生徒を欲している学校側の意図が見える。


点数や偏差値に変わる新しい学力の基準

「思考コードを意識した入試を行っている学校では、普段の授業の中でも、思考コードを意識しています。自分の授業内容を思考コードと照らし合わせることで、たとえば生徒たちにディスカッションをさせるときでも、B2の議論をさせるべきのか、C3の議論までもっていくのか、思考力の引き上げを、客観的に狙うことができるようになります」

「麻布や武蔵のような学校では、思考コードなどなくても、当然C3の議論までしなければならないという文化ができあがっています。12歳の時点で高い次元の思考力をもつ生徒も多くいます。逆にこれまでそのような文化が育っていなかった学校や、比較的新しい学校は、思考コードという概念を取り入れることで、生徒の思考力を体系的に伸ばすことが可能になります」

「最初からC2やC3の思考力をもっている子供にとってはA2やB1の思考が苦痛であることもあり得ます。逆になかなかC領域まで行けない子供もいます。それでもいいんです。B2が得意な子、A2が得意な子、C3が得意な子など、それぞれに得意な領域をもつ子供たちが集まって『集合天才』を形成すれば、社会としてはいいんです」

「日本の一般的な学校のしくみの中では、ともするとC3の思考力なんて子供にもたせてはいけないと考えられているのではないかという節すらありますよね(笑)。ルールが決められていて、自分で判断してはいけないみたいな。生徒たちだけでなく、そもそもC3的な思考力を持っている先生を評価できない学校がほとんどです」
「たとえば形の上ではアクティブ・ラーニング的な授業をしていても、思考のレベルが全然違うことがあります。知識を定着させるための習得型アクティブ・ラーニングなのか正解のない問いに挑む探究型アクティブ・ラーニングなのか。思考コードを意識しないと、一部の地頭のいい生徒だけが勝手にC3の領域まで行っただけでその他ほとんどの生徒は習得型アクティブ・ラーニングに終始しているのに、あたかも探究型アクティブ・ラーニングの授業が成立しているかのような錯覚を生むことも考えられます」

このような会話をしていると、当初ぼんやりとしか認識できていなかった「思考力」という言葉の輪郭が、くっきりと鮮やかに見えてくる気がする。そのために思考コードという概念が有効なのだ。

現在議論が続いている大学入試改革における新入試制度の概念図を思考コードに当てはめてみると、思考力の観点から、従来の入試制度との違いがはっきりとわかる。

従来のセンター試験ではA1、A2のみしか見ていなかったが、「大学入学希望者学力テスト(仮)」ではB3までを見ることが可能になる。さらに、各大学の個別選抜で自由度の高い記述式や小論文が課されるということは、C3の領域の思考力が求められるようになることが予測できる。

こうとらえると、大学入試改革で、本質的に何が変わるのか、変えるべきなのかが理解しやすくなる。ただ選択問題が記述問題に置き換わったり、単に応用問題が増えたりするという話ではないのだ。

テストの点数や偏差値は上がったり下がったりする。しかし一度身に付いた思考のレベルが下がることは基本的にはあり得ない。子供の成長を見守る新しい観点として、思考コードを参考にしてみてほしい。